鍼灸治療とは、鍼と灸を用いて皮膚や筋肉に刺激を与えることで人間が本来持っている力(自然治癒力)を高める治療法です。
鍼灸は痛みの度合いを鍼の長さや太さで調節し、すばやく局所(痛い所)に刺激を与えることができるので、神経痛などの痺れや筋緊張が強く、マッサージをしても深部まで行き届かないなどといった症状の場合や、即効性も期待できるので一日でも早く痛みを取ってほしい、忙しくて時間が無いなどの場合にも有効です。
また、東洋医学的観点から疼痛部位だけではなく、体の疲労回復や体質改善にも役立てることができます。
例えば、慢性の肩こりや腰痛について。
肩こり・腰痛といっても人それぞれで、日常生活の動作や姿勢、スポーツ、仕事などが原因で起こる場合や生活習慣での偏った食事、喫煙、運動不足、冷え性、血行不良などが原因で起こります。
毎日の積み重ねから起きた「肩こり・腰痛」は、最初は自分自身の持っている自然治癒力がコリに対して治そうと働きますが、毎日同じ状態が続くことで脳が「この状態が当たり前」だと勝手に判断してしまうため、本人は苦痛を感じているのに、それを治そうとする力がほとんど働くなった状態が"慢性"です。
慢性化してしまった「こり」は、なかなか指圧刺激では効きません。そこで鍼灸治療です。
自然治癒力が低下してしまった「こり」に対し、鍼によって目立たないほどの小さな傷をつけて、「こり」がある場所を刺激する(教えてあげる)事によって、それに体が反応し、眠っていた自然治癒力が活発に働き始めます。
鍼灸刺激によって、鎮痛作用のある脳内物質のエンドルフィン(モルヒネと似た作用を持つことから脳内麻薬とも呼ばれています。)が分泌されることによって痛みが緩和されます。
そして、エンドルフィンは、「痛い」、「苦しい」と言った時(ランナーズハイ、出産など)にも分泌され、その症状を緩和させてくれることで「頑張る」ことが出来るのです。
それが「気持ちいい」と快感に変わった時、「また頑張りたい」という気持ちにさせてくれます。
エンドルフィンが分泌されると、免疫力がUPし、老化防止にもつながります。
血流改善 | ホルモンバランスを整える |
筋肉を和らげる | 内蔵機能を整える |
自律神経を整える | 自己免疫力の強化 |
運動器系 | (腰痛・五十肩・関節炎・坐骨神経痛) |
循環器系 | (高血圧・低血圧・不整脈・貧血) |
消化器系 | (下痢・便秘・胃炎) |
内分泌系 | (糖尿病) |
生殖泌尿器系 | (腎炎・膀胱炎) |
婦人科 | (冷え性・月経不順・月経痛) |
耳鼻科 | (耳鳴り・鼻炎) |
皮膚科 | (アトピー性皮膚炎) |
治療後や翌日にだるさや熱が出ることがあります。
それは固まった筋肉が血管を圧迫し、その血液に老廃物がたまっていた状態を鍼で治療、血液循環が向上することで老廃物が全身を回っているためです。
また、鍼をしたら痛くなったと言うことがありますが、それは今まで何十年も付き合ってきたコリに対して痛みが脳に伝わるようになったからです。つまり、筋肉がほぐれて神経の伝達もスムーズに行われた結果です。
あとは、治療後に気分が悪くなることがありますが、それは睡眠不足や空腹時、疲労時に起こりやすいので注意して下さい。これは体がリラックス状態になると一時的に血圧が下がり、貧血状態になるからです。
つまりこれらの症状が起きても安心して下さい、体が変化しようとしている合図なんです。